2019年冬に向けたインドホシガメ飼育設備の制作方針
この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
8月の気候はインドホシガメ飼育に非常に適しており、あまり手間をかけることなく餌と水の入れ替え、毎日の観察だけで済んでいます。
ですが、これから秋、冬と寒くなり、湿度も下がってくるにつれて飼育は大変になってきます。
そろそろ今年の飼育方針について考えるべき季節になりました。
去年の冬
去年から今年の春については非常に大変で、死亡個体も出してしまっています。
その根底にあるのは温湿度が適していなかったということは間違いなく、同じような設備のままで今年の冬を迎えるわけにはいきません。
大切な子たちを守るためにも今年は温度、湿度ともに高く維持して管理できる設備を用意することを考えています。
毎年夏場は冬に向けてどういった設備を用意するか考えて、設計、製造をして秋までには完成させています。
そこで、まず去年の反省をすると、夜間の温度の低下が激しかったことが問題で、次いで昼間の湿度が低かったといったことが良くなかったと思っています。
我が家では昼間に日光が入って、温度が上がり、夜間には暖房で維持する方法をとっていましたが、温度のピークが激しく、1時間のうちに10℃以上の変化がありました。
それに伴って湿度も変化し、急激な温度上昇に加湿器がついていけなかった可能性を考えています。
去年の設備はこのような温湿度の問題があったため良くなかったと考えると今年の設備はどうするべきかといった前提を立てることができます。
今年の冬季設備の要件
以上の問題より、今年は少し狭くなっても一日中温度が一定の環境で飼育するべきかと想定してエアコンのある部屋にクーリングしないすべての生き物を集めて飼育部屋にしようと考えました。
去年は床面積を重視して、太陽光と個別暖房で何とかしていました。
ですが、ベースにエアコン暖房を入れて、そこに個別の生き物に合った環境を作るほうが、生存率が高くなるのではないかと思いいたり、今年の方針としています。
加えてデュビアやミジンコなど温度に繁殖状況が依存する餌も飼育数が多くなっており、水槽も増えました。
完全に一部屋24時間温めてもその方が電気代を安くできると思いますし、水槽が多いのである程度ベース湿度は保てるでしょう。
去年は数が少なかったので冬の爬虫類部屋は個別ケージの断熱で乗り切りましたが、今年は24℃設定にしようと思います。
さらに加湿器で湿度60%まではもっていき、さらにインドホシガメ設備では温度30℃湿度80%を目標に作っていく予定です。
新規の熱源
熱源についてはベースにエアコンを置きますが、これと併せてもう一つ高出力な設備を作ろうと考えています。
それは有機物の好気発酵をもとに熱を発生させる方法で、電気代のかからないエコな熱源です。
もともとはデュビアの餌づくりに使っていた発酵設備ですが、思いのほか高熱になり、室温30℃の環境で60℃程度まで発酵体の温度が上がっている実績があります。
それも、空気を送り込まないで、そのまま放置した状態なので、空気循環をさせてやればさらに高温になることも期待できます。
発酵を使う利点は3つあります。
電気代のかからない安価な熱源で、落ち葉とかも使える
発酵に使う素材は飼ってくる必要もなく、我が家で収集した雑草や落ち葉をベースにしたもので作れます。
大量にストックしている乾燥させた雑草を燃料にして熱を得ることで、タダで空気を暖めることができます。
高品質なデュビアの餌を作れる
発酵させることでデュビアの本来の餌である腐葉土に近い性質のものを作ることができます。
完熟されることができれば、栄養として吸収の難しい繊維質や木質などからも食べやすい状態にした飼料を生産することができます。
水の発生
発酵の過程で有機物は分解されて水を発生させます。
高温になっている発酵体の熱を取って、水は水蒸気になりますので、加湿効果も期待できます。
当然加湿器は置くものの、ベースの湿度が高くなればそれだけ加湿器の水が持つ時間が長くなり、日中に水切れといったことを少しでも減らすことができると思います。
これらの有益な効果もたくさんあるので、発酵設備も爬虫類部屋において、熱源として利用しようと考えています。
タダでできる熱源と1部屋でも一括管理でどれだけ電気代が減らせて、良い環境で飼育できるか試しながら改善していこうと考え、設備の制作に入っています。
まとめ
冬のインドホシガメ飼育を考えると、そろそろどうするか方針を決めて、動かないといけないのが8月下旬頃です。
9月に入ると温度が急降下する日もありますし、そのような日にも慌てないための準備を考えてお来なくてはなりません。
今年は全員健康に乗り越えて、繁殖に向けてさらに調子を整えていきたいものです。