繁殖もさせるデュビア成虫のストック方法
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デュビアはエサ昆虫として使いやすいエサとしての地位を確立しているものの、一番のデメリットは繁殖、成長が遅いことです。
つまり定期的に買ってこないとある程度の数をキープすることも難しく、食べられていく一方になってしまいます。
キープ中もできれば可能な限り次世代を産んでもらい、減らないようにしたいですよね?
そんなことから出来る限り成虫をキープするときに繁殖を促すコツをまとめてみます。
密度
デュビアの飼育には良く卵パックが使用されますが、僕は使っていません。
表面積が上がる分多くの個体を詰め込めるメリットはありますが、繁殖で考えるとデメリットになってしまいます。
もともとデュビアは群れて塊をつくることを好む生き物、よく積み重なって生活をしますが、表面積が増えるとこの状態に成りにくくなってしまいます。
繁殖には大量の成虫が積み重なってフェロモンを出し、交尾を誘発できる環境がベストです。
湿度がこもるかも?と思うかもしれませんが、床材は無くてもよく密度があがれば転倒して死亡することも減ります。
出来る限り過密にして、デュビアのエサだけを投入するようにしていれば、湿度で問題はないと思います。
また、過密飼育は寿命が尽きて死亡した個体などは上へ押し上げられて見つけやすくなります。
エサ
繁殖には多大なエネルギーが必要です。
特に♀は幼虫の体を作るためにたくさん食べる必要があります。
そのため、繁殖を目指すには成虫に特に良質なエサを与えましょう。
我が家では幼虫と成虫で完全に飼育設備とエサ、床材まで分けていますが、高たんぱくのエサを与えたほうが繁殖量や♀の体つきに明らかな差が出ています。
幼虫期間であれば自身の成長のためだけで良かったものが、成虫の♀ではさらに追加で必要となります。
たくさん食べさせるとガットローディングの効果もありますし、エサとしての使う場合にも有効です。
とにかく良質なエサがしっかりした繁殖に必要です。
その他の条件
ここまでできればあとは勝手に増えてくれますが、成長や繁殖が遅いのは相変わらずです。
少し早めたとしてもやっぱり消費のほうが早くからなりがちで、どうしても減っていきます。
それでも、少しでもエサ代を減らすために繁殖してもらうのが良いでしょう。
そのように考えた場合、まずは♂から使っていき、♀は後にといったことになると思いますが、♂♀の比率が重要です。
比率は♂3:♀7がベストで、♂も羽が傷ついていたり、小さな個体から使っていくと良いと思います。
また、♀についてはお尻が大きな個体はできるだけ残して、小さな不格好な個体から使うと良いです。
お尻が大きな♀は卵を持っている可能性が高く、小さな♀は産卵後か奇形である場合が多いためです。
寿命まで残る個体がでないようにも上記のポイントでチェックすると良いでしょう。
また可能であれば温度は25℃付近を目指して管理します。
まとめ
上記の通り、過密飼育で高栄養を与えて選別してエサにする個体をえらんでいけば少しでもエサ代を減らせると思います。
デュビアを殖やす一方の我が家ではこの点を注意すると繁殖効率が上がりました。
エサはエサとしての使うにしても少し考えながら育てていくと面白くなってくると思います。