デュビアの繁殖方法 幼虫、成虫への湿度の影響実験

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爬虫類を飼育している人の中には餌虫の飼育もしている人も多くいます。

 

我が家でも同じく、餌虫の飼育には力を入れて行っており、飼育繁殖方法の研究をしてきました。

 

爬虫類についてはデュビアを飼育し増やしてきましたが、その中でもいろいろあり、試行錯誤を繰り返すことで今の飼育方法を確立しています。

 

デュビア

デュビアはアルゼンチンモリゴキブリとも呼ばれる通り、モリゴキブリでありその自然下での主食は落ち葉等の堆積物や腐葉土、生き物の死がいです。

 

森の分解者としてのポジションで生活する生き物は近くにミミズやダンゴムシなどがいますが、これらと協力して、植物質を主とした生態系に関与しています。

 

分解にはバクテリアも関与して、時には堆積物を発酵させて栄養分となる有機物と水分が発生します。

 

ですが、飼育下でこの条件を試すとたいてい大量死を起こしてしまいます。

 

多くの情報源にも湿度を高くすると大量死が起きるとありますがその通りで、腐葉土で飼育するのは間違いのような論調になっています。

 

ですが。実際に森に入ってみれば堆積物がある場所は多くが湿気を含んでおり、自由に動き回れるとはいえある程度の湿度に本来は耐えることはできるのではないかと僕は考えました。

 

そこで僕は2年間ほどデュビアを飼育しつつ、腐葉土のような湿度のある環境を試して、どうにか自然に近い食生活のデュビアが作れないか実験しました。

 

その結果いろいろと見えてきたものがあるのでまとめてみます。

 

森の発酵と分解プロセス

 

デュビアの本来の餌となる森の廃棄物は多くが植物質で、これが発酵したり分解されたりして高分子炭化水素を分解した低分子炭化水素になります。

 

これがうまく取り込むことができると直接アミノ酸などの栄養素を食べることができ。非常に栄養価の良い食事となります。

 

ですが、分解、発酵の過程で多くは水が発生し、その場にある植物質に吸収されて湿気を持つことになります。

 

森に入って落ち葉をひっくり返してみると湿っている、こんな環境となり、そこには多くの虫がいます。

 

この環境であれば、湿度はほぼ100%であり、水分が多すぎてずっと乾燥することは無いような状態となっています。

 

実際に人為的に発酵をさせる場合も際限なく水分が出てきますし、これを乾燥させるのは完全に発酵が止まった後に薄く撒いて天日干しでもしないと不可能です。

 

我が家ではデュビア以外にも有機肥料などの目的もあり、腐葉土を作っていますが、雑草や枯れ葉ベースだと1/10くらいに、木質でも1/3くらいに減容されることになります。

 

発酵には20℃以上の温度が必要なので6月ごろからまとめて行いますが、重ねておくだけでかなり質のいいものが作れます。

 

そのような良いものを作れたので、デュビア飼育初年度にこの発酵物と雑草をそのまま入れる方法を実験してみましたが結果はさんざんで大量死が発生しました。

 

実験に使っていた数は多くありませんでしたが、大量に死亡しその死体が原因でダニがわいて、さらに悪化するといった悪循環に陥った結果とみており、典型的な高湿度での飼育環境の崩壊です。

 

大量死の原因の経過推定

 

この結果を見てまず感じたのが、初めに死ぬ個体が出て、それを処理する層がいないことが環境悪化の最大の原因ではないかということです。

 

自然界では広いので死亡してもその個体の周りから逃げることもできます。

 

また、死体はすぐに分解者に分解されてなくなってしまいます。

 

ですが、人工的に用意したデュビアの飼育環境は分解者となる生物がおらず、合わせてデュビアも共食いをほとんどしないことから処理するものがいません。

 

そうなれば、そこから有害なものが発生するのを止めることができませんし、際限なく悪化します。

そのため全体が崩壊してしまいます。

 

また、デュビアが湿気に弱いのは確かにそのとおりであり、湿度がほぼ100%の環境では一気に死亡個体が増えました。

 

ですが、主として成虫が大ダメージを受けており、幼虫は比較的生き残りが多かった印象を受けました。

 

そこから、湿気に特に弱いのは成虫であり、幼虫は割と耐えると考えて今年は環境を整えています。

 

少量とはいえ一部が壊滅したことで繁殖が想定よりかなり遅れましたが、今では安定させて問題なく繁殖することができるようになりました。

 

幼虫の飼育

 

我が家での幼虫飼育については完全に植物質中心で、雑草などを発酵させて作った自家製飼料を使っています。

 

これを衣装ケースに約40cmの高さまで積み上げてそこに幼虫を放すといった環境です。

 

さらに、中心では発酵が起きるように砂糖水を入れて、維持しています。

 

この状態で蓋は空けているものの、表面からちょっと掘るとすぐに湿気が多い層に到達します。

 

また、蓋をすると、水滴が大量につくほどの湿度が発生しています。

 

ですが、この環境でも問題なく、死亡個体も見ることなく飼育ができています。

 

デュビアの生活を観察してみると、日中は潜っている個体がほとんどで外にいる個体をほとんど見ることはないものの、夜間は表層に大量の個体が顔を出しています。

 

たくさん食べたうえで湿度を調節したくなれば表層で乾燥するといった生活でしょうか。

 

入れている飼料もデュビアの成長と発酵があわさり、かなりのペースでなくなっていきます。

 

すべてのステージの幼虫をこの状態で飼育していますが、今のところ順調に推移して。餌代タダでの飼育に成功しています。

 

成虫の飼育

 

成虫については耐湿性が弱いことを確認しているので、完全に乾燥して、湿度がたまらない環境を作って飼育しています。

 

デュビアの飼育には卵パックを使うのが一般的ですが、我が家ではインドホシガメが食べなかった桑の葉のついた茎をそのまま入れて、最終処理と足場としています。

 

桑の枝であれば湿度を吸収せず、乾燥してしまえば通気性の非常に高い足場になりますし、表面は餌にもなります。

 

この乾燥した環境に自家製発酵資料を食べる分だけ入れ、湿度はすぐに飛んでいくようにしています。

 

高さもあまり積まず、完全に乾燥するようにします。

 

これによって死亡個体はほぼなくなりましたが、栄養バランスも考えて他の飼料の使おうかと考えています。

 

成虫飼育方法についてはまだまだ研究の余地があります。

 

現在考えている成虫デュビアの餌については定番であるウサギの餌と、穀物分の多い鶏の餌を試してみようかと考えています。

 

ウサギの餌であれば、食物繊維は多いものの、栄養価的に若干おとり、繁殖を進めていくのであれば高たんぱくの穀物の方が良いかと考えています。

 

最終的にはどちらが良いのか比較して評価したいと考えていますが、今はまだ実験には入っていません。

 

ですが。今の状態でも繁殖はできているので、そこからの変化も考えて実験をしていきたいと思っています。

 

デュビアだけでは大変?

 

僕はデュビアの飼育設備にダンゴムシを入れて、共存させつつ飼育しています。

 

参考:ダンゴムシを挟んだエコなデュビアの繁殖方法

 

そのメリットは、食物質の分解を狙っていましたが、最近様子を見てみると、死亡した個体の処理もダンゴムシはしてくれているようです。

 

それも考えてみれば当たり前だったのですが、ダンゴムシは森の分解者として非常に多くの物質を作り出すその過程で、枯れ葉や死がいを食べているので、デュビアの死がい問題なくも食べるようです。

 

このメリットは想定していませんでしたが、やはり生態系に関わる生物はまとめて飼育したほうが維持する手間がかからず簡単となり、やりやすいことが分かりました。

 

ダンゴムシの他にも、ミミズも分解者として優秀ですので、今後使い道が考え付けば幼虫飼育ケースに投入するかもしれません。

 

どちらにしても大量にデュビアを繁殖可能になればいちいち死がいを人がすべて取り除くのは難しく、環境の維持としてダンゴムシを入れておくのは良い方法だと思います。

 

まとめ

 

今回は実験として行っているデュビアのエコな繁殖方法について、結果が出ているところまでをまとめてみました。

 

現在我が家には成虫が1,000匹、幼虫が5,000匹程いますが、近いうちに幼虫の多くが成虫になってくれると思います。

 

そのようになれば、繁殖が一段と規模を大きく行うことができ、規模の大きな実験もできそうです。

 

僕の目標として、やりたいと考えているデュビアの養殖について、これからも研究していきますが、餌虫もなかなか奥が深く、考えることが多くて飼育が楽しい生き物ですね。

 

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