2月のインドホシガメ飼育 死亡個体発生と死因の推定
この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
リクガメ飼育において、一番注意が必要な季節が冬です。
特に一年で一番寒くなる2月は特別に警戒が必要です。
そんなことは百も承知だと飼育をしてきましたが、つい最近死者を出してしまいました。
2月の飼育状況
この季節だからと言って我が家では特別にやることはないです。
いつも通り温度、湿度を24時間記録しているデータで監視して、問題があると判断すればすぐに加温、加湿をするといったルーチンができているので、そのまま毎日続けるだけです。
去年は温湿度記録データはなしで回してきているので、当たり前にできる実力があると考えていました。
もちろん数字だけ見るなんてことはなく、すべての個体を毎日帰宅したら確認して、観察して、問題がない、みんな元気でいることを納得いくまで見てから自分の夜ご飯を準備するといった流れで生活しています。
休日には時間を取って温浴や食べる、歩く姿の観察もして問題はないか週末のチェックもしています。
それでいても、死亡個体を出してしまいました。
我が家で一番小さい甲長9cmの2歳の個体です。
始めは全く理解ができなかったです。
死因の推定
全く寝耳に水で緊急事態となってしまった我が家ではとにかく現状の判断と改善に全力を注いで調整をしました。
他の個体には異常がないか、飼育環境に問題がないかといったところを重点的に見直し、安全策をとって緊急時用の加温設備を総動員して室温をあげました。
その後に死因の推定を行いましたが以下の死因についてはすぐに排除できました。
・呼吸器疾患
そもそも鼻水や異常な音を出したりせず、運動量も十分でホットスポットに固まっていなかったことは先週の食事風景からはしており、その後も鼻水なども一切なく、湿度も若干低い時期があったが問題ない。
・伝染病
ほかの個体が元気に動き回っているし、全身を確認しても異常は見当たらない。
これらを排除したうえで、死因を考えると、以下2点が挙げられます。
・結石、内臓異常
結石、内蔵異常の場合、兆候があるものと考えていたが、特段観察していて異常な行動などは見当たらなかった。
温浴時に尿酸も確認していたため、全く考えていなかった。
それ以外に兆候があったならば自分の勉強不足。
・感染症
これを一番怪しく思っているが、死亡の前週に爪切りをして、一部出血をしている。
出血時は温浴してきれいに爪を洗って出血が止まるまで確認してから飼育部屋に戻しているが、死亡個体を観察したら後ろ足の爪が赤くなっていた。
赤くなっていたところは爪切りをしたところであり、問題はここから発生した可能性がある。
あくまで死因の推定です。
病院で解剖して検死してもらったわけではないですし、自分でも解剖まではしていないです。
それ以前に、生きている個体を優先したためです。
僕個人としては、一番安全側となる感染症での死亡を疑って、今後は爪切りでの出血や傷ができてしまった場合は、特に注意してケアをしようと今回の事件から考えました。
また、冬のような温度と湿度が人のコントロールにかかっている季節ではなく、夏のようなほっておいても最適な環境がある季節にしっかりとケアできる体制で爪切りなどは行うように改めます。
あくまで推定ではありますが、この季節のリクガメ死亡率は高いため、油断は禁物であるといったことを改めて考えさせられました。
リクガメの健康診断
今回の死亡個体が出てしまった件でも重要性は感じましたが、インドホシガメ全個体を健康診断に連れて行こうと思います。
その当初の理由としてはCITES手続きがらみで、規制前に飼育をしていたことを証明する公的に認められる書類がほしいことが一つとしてあります。
もう一つの理由が純粋な健康確認です。
これからは飼育種をしぼってインドホシガメ飼育に注力していくことから、予算はつけて健康管理も行っていきます。
特に♀の場合は卵を持っているかもしれないですし、上手く産卵できれば良いですが卵詰りになると命にかかわります。
大切な親候補個体ですので、少々のコストや労力は気にせずかけて、元気に産んでもらうための下地を作ります。
そのため3月は回数をかけて健康診断を行って、今いる個体に命にかかわるようなリスクがないか洗い出して、飼育方法、環境を見直す期間としたいと思います。
突然死にショックを受けた2月ですが、死んでしまった子には新たな命の誕生で償いたいと考えています。
1件の返信
[…] リンク 去年のインドホシガメ死亡の経緯 […]