ヘルマンリクガメ分布地から考える飼育環境【温度、冬眠】

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リクガメを飼いたいとなった場合、どんなリクガメがよいでしょう?

 

初心者の方は飼いやすくてかわいい子がいいと思うのではないでしょうか。

 

今回はそんな希望をすべて満たしてくれるヘルマンリクガメの特徴や分布地気候から飼育の難易度について説明します。

 

ヘルマンリクガメ

リクガメの入門種として不動の地位を築いて、最も飼育が容易なリクガメとされているのがヘルマンリクガメです。

 

ヘルマンリクガメはヨーロッパ南部に生息しており、日本と気候が似ているため、飼育がしやすいとされています。

 

そんなヘルマンリクガメですが、飼いやすさだけではなくその積極的な性格からも人気のある種となっています。

 

性格は非常に活発でエサへの反応も非常に良くて、飼育者を見ればエサちょうだいと寄ってくるようなかわいいしぐさもします。

 

なつくリクガメといっても言い過ぎではないヘルマンリクガメは、爬虫類としてはとても珍しい性格の生き物です。

 

このように、飼育者ともスキンシップがとれるかわいらしいリクガメですが、飼育にはそれなりの環境を用意する必要があります。

 

ここでは、本当にヘルマンリクガメ飼育がしやすいのか分布環境のデータを交えて考察をしていきたいと思います。

▼ニシヘルマンリクガメ

(画像出展:ウィキペディア)

ヘルマンリクガメ生息地の気候

ヘルマンリクガメはフランス南部からイタリア、ギリシャ全土にかけて地中海沿岸部に広く分布しています。

 

大型になりやすい亜種ヒガシヘルマンリクガメはギリシャからブルガリア、マケドニア、ルーマニアと内陸部にも分布しております。

 

大型化しやすいということは、餌が豊富で、気温などの環境もよく、分布環境の良いといえるため、これらヒガシヘルマンリクガメの分布地の気候を参考にするとよいと考えます。

 

それではまず気温について比較してみます。

 

下図で東京の気温(赤線)と分布地の都市との年間温度推移の比較をしています。

これを見るとギリシャ側の都市としては東京にかなり近い気温の推移を示しており、さすが気候が似ているから飼育しやすいといわれるだけのことはあるなと思わせてくれます。

 

また、ブルガリアの首都ソフィアの気温については、他と比べても低く、ヒガシヘルマンリクガメは低温にも耐性があるといったこともわかります。

 

気温については冬眠させる前提で飼育をすることも良い選択であるとこの図からは見えますし、一般的に言われているような20℃以上の環境温度を用意しなくても飼育は可能であることを教えてくれます。

 

ただし、病気になってしまっている場合は代謝を上げて免疫力を強める必要があるため、低温では危険です。

 

これに対して、降雨量を見ると明らかに日本の方が多く、分布地では梅雨のような雨量の上がる季節もなく、年中安定した雨量を保っています。

(数字は降雨量)

ここではあまり高湿度環境に強くないと推察してしまいそうですが、あくまで雨量だけでの比較です。

 

現地であれば、リクガメは好きなように移動して湿度の高いところにも低いところにも行けるため、日本の冬に無加湿で耐えられるということではありません。

 

飼育ケージの中では湿っているところと乾いているところを用意して、好きなようにカメが移動できるようにしてやるのが良いと思います。

 

これらのデータから、日本の屋外でも十分なスペースとカメ自身が自由に選べる湿り気のある環境があれば、ヘルマンリクガメは屋外でも飼育できることがわかります。

 

エサとなる野草がしっかりと生えている環境であれば、むしろ飼育ケージで屋内飼育をするよりも楽だとすら僕は思います。

 

ヘルマンリクガメの飼育環境

以上の現地気候情報より、ヘルマンリクガメを飼育して、かつ冬眠をさせる前提で飼育する場合はあまり難しくないと思いがちになりそうですが、そう考えるのは早計です。

 

リクガメは非常に運動量が多いためケージサイズは大きくなくては運動不足になってしまいます。

 

参考:理想のリクガメケージサイズ

 

そのため、小さな個体であったとしても最低でも90cmケージは欲しいところで、ケージの置場所についてはしっかりと考えておくことが必要です。

 

また、冬眠させる場合はいつから餌をきるかといったことも考えなくてはならず、餌が腹の中に入ったまま消化不良で腐ってしまっては最悪死亡する事態にもつながります。

 

一般的に言われている飼育設備の温度は冬眠をさせない前提であり、これは冬眠させること自体に飼育下ではリスクがあると考えられているためです。

 

ここを考えたうえで飼育環境は整えます。

 

そのため、冬場であっても保温環境の整った飼育ケージを作ることが良いとされ、ペットとして飼育する場合は冬眠をさせずに保温をしてやると良いでしょう。

 

繁殖させる場合は季節を感じさせて、体を繁殖に適した状態にするために冬眠させることもありますが、これには少々スキルが必要です。

 

このように、簡単といわれるヘルマンリクガメでも要求設備や温湿度の維持は他の爬虫類と比べると難しいと言えます。

 

リクガメを飼うのは少し難しいですが、僕はしっかりとキモを押さえて飼えば初心者でも問題なく飼育可能な生き物だと考えています。

 

飼育方法については自分の経験からポイントを網羅してまとめていますので、既に飼育されている方にも見ていただけると嬉しいです。

 

参考:入門種リクガメ飼育方法まとめ

 

まとめ

リクガメ飼育を始めたい、なつく爬虫類を飼いたいとなった場合、ヘルマンリクガメは最適な選択肢の一つになると思います。

 

ですが、簡単とは言えず少々クセがあり、苦労することもあるかもしれません。

 

それでも飼育したい!

となれば、ヘルマンリクガメは人生の素晴らしいパートナーになってくれます。

 

寿命の長いリクガメとは、うまく飼えば一生の付き合いとなりますのでしっかりと考え、悩んで決断してください!

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kamesaki

インドホシガメ飼ってます🐢 カメラもやってます📷 プログラムやDIYとかいろいろやります 超趣味人な生活を楽しむ人生を目指して日々精進!

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