リクガメケージ選択の一長一短
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リクガメの飼育には通常ケージを使用しますが、その種類によって一長一短な特徴があります。
そのため、飼育する種や状況によって、どれにするか選ぶとよいと思いますので、ここではそれぞれのメリットとデメリットを比較していきます。
爬虫類向けケージ
市販されている爬虫類向けケージは爬虫類の飼育に特化した機能があります。
適度な通気性とサイズ感、利便性や良い見た目など、基本的な要求は満たしています。
メリット
・適度な通気性
・メンテナンス性が良い
・デザインがおしゃれなものが多くインテリアとして優秀
・前方と側面の3方から中を見れる
デメリット
・比較的高価
・ガラスを使用している物が多く重量がある
・劣化しにくい材質である
水槽
水槽はアクアリウム用途などにも幅広く需要があり簡単かつ安価に手に入ります。
特に規格サイズであれば90cm×45cmの床面積が1万円以下で手に入ります。
メリット
・安価
・通気性は上蓋を付けるかどうかでかなりコントロール可能
・4側面すべてから中が見える
・(アクリル水槽のみ)重量が軽い
・劣化しにくい材質である
デメリット
・(ガラス水槽のみ)重量がある
・メンテナンス性は悪い
・(アクリル水槽のみ)比較的高価
木製ケージ
木製ケージは爬虫類向けケージと水槽の中間的な存在であり、良いところを併せ持つ反面、悪い特性もあります。
メリット
・爬虫類向けケージよりは安価な場合が多い
・そこそこのメンテナンス性
・通気性もある
・断熱効果が高い(木材の特性)
デメリット
・耐湿性の無い材であると腐ったり雑菌が発生
・外寸が少し大きくなる
どう選ぶか?
どれも一長一短がありますが、僕の考える理想は耐湿性のある材(杉、ヒノキ、ヒバ等)を使った木製ケージです。
針葉樹材は耐湿性能と合わせて抗菌効果もあるため、雑菌の繁殖も他の材に比べて少ないですし、重量もあまり重くないです。
ただし、安価な材で作られた木製ケージに比べて高価になることと、そのような良い材を使ったケージ自体が少ないことがこの選択肢を阻んでいます。
自作できる場合はこのような針葉樹材で自作をするのが一番だと考えます。
また、水槽にはかなり気密性を高めて保湿を強化した温室が簡単に作れるといったメリットもあるため、病気時には高温多湿の治療環境の構築にも役立ちます。
普段使いではなくてもすぐに使えるものを1本持っておくといざというときに良いと思います。