飼育のために引っ越しした人のインドホシガメ飼育環境
この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
インドホシガメの飼育では湿度も重要な要素として挙げられますが、冬場は毎日チェックして人が維持しないとすぐに低下してしまいます。
ケージ飼育であれば、毎日は水を補給しなくても、ある程度の日数維持可能ですが、我が家のような温室飼育であれば、急速に湿度は外に逃げていきます。
温室でのインドホシガメ飼育
我が家のインドホシガメの飼育環境は温室の中に作っており、ベースとなる加温設備に加えて太陽光が温度上昇の手助けをしてくれます。
晴れた日では真冬でも30℃以上に室温が上がり、夜間には25℃付近まで落ちるといった1日での温度変化がある環境です。
そのため、日中に温度は上がるので昼間に活動させて、夜間には休憩させるサイクルが出来上がっています。
ここはサーモスタットを入れて温度を管理しているため、夜間や早朝の寒くなった時間帯の温度をある程度維持できるような設備になっているなら放置していても維持ができます。
(壊れていないかの確認は必要ですが)
ですが、湿度については、外から水分を供給して蒸発させることが必要であり、完全に自動化は難しいものになります。
加湿器を入れたとしても温度が高いため、すぐにタンクが空になってしまいますし、夜間は結露で少しずつ水分が逃げて行ってしまいます。
結露して下にたまった水は蒸発しずらいため、必然的に結露でたまった水の処理とさらなる加湿をしなくてはなりません。
我が家では温室を部屋の中に置いているため、まず結露水の対策としてブルーシートを敷いて床板に直接水が触れないようにしています。
これにより水たまりができて床板を腐食させることはなくなりますし、定期的に側面を掃除することで結露水の回収ができます。
また、加湿するにしても、水道から直接入れた冷たい水を使わずに、ふろ水を使うことで蒸発しやすく、室温も上げることができています。
加湿器に残り湯を入れて一晩運転させるとタンク内の水が空になります。
また、床材に水を撒いて湿っている場所を常に作っておくことで、スポット的に湿度が高くなるような環境も作っています。
去年と今年の変化
去年は1つの120cm木製ケージと3つの自作90cmケージで6頭を維持していました。
▼去年の様子
床への直置きを避けたのは、床からの冷気に当てるのを避けるためと、停滞した空気の中では高い場所にあるほど空気の温度が高いためです。
そのような状態で、毎日床材に水を撒いて加湿をしていましたが、かなり結露に悩まされました。
今年はインドホシマンションを作成したため、飼育スペースを大きくとれており、床にはスタイロフォームを敷いて断熱力は強化しています。
▼インドホシマンションの広さ
それでも、空間温度は変わらず、各階層に保温器具を設置しているため、去年よりも快適な環境でインドホシガメを飼育できているのではないかと思います。
側面の断熱も強化したため、結露は減っており、インドマンションの材質自体が無垢のヒノキ材で安定した湿度のコントロールには有効なものを使用しているため、少しは湿度管理もやりやすくなったと実感しています。
▼温室側面の断熱材
飼育設備の改善方向
僕のインドホシガメ飼育環境の改善方針は、できるだけ広い場所で運動ができ、可能な限り生息地の気候を再現することです。
広い飼育環境はインドホシマンションの設計で実現していますが、生息地の気候に近づけるのはなかなか難しい挑戦です。
理想はセイロン島のコロンボのような年中変わらず暑くて湿度のある環境であることは、セイロン島に分布する個体群が大型化していることから考察しています。
ですが、我が家ではそこまではできていないため、まだまだ改善の余地はあると思います。
現状は♀や小さな個体は順調に体重と甲長の増加が確認できていますが、♂の成長が350g程度でここ半年くらい止まっています。
♀の成長度合いより環境が悪いわけでなく、一時的な停滞で成長スイッチが入ればさらに大きくなれると考察をしていますが、頑張って成長してもらいたいものです。
我が家では理想を追求して好きなように設備を自作していますが、一般的な飼育方法はリンクのようにすれば十分にインドホシガメは飼育できると実感しています。
1件の返信
[…] リンク これまでの環境:インドホシマンション […]