インドホシガメの飼育ノウハウ まとめ

2019年1月9日追記 序文 ワシントン条約付議書Ⅰ昇格提案を受けて

インドホシガメがワシントン条約(CITES)付議書Ⅰに提案されました。

会議自体は2019年5~6月でそれまで結論は出ませんが、駆け込みで買いたいと考える人がいると思います。

(主に金銭目的で)

ですが、インドホシガメは飼育に手間のかかり、クセのある種です。

金銭目的などではなく、純粋にこの種の未来を考えて飼育、繁殖できる人に飼育してもらいたいと考えます。

 

本題 飼育方法

具体的な数字を使って本記事では説明しますが、これはあくまでも健康な個体に対しての数字です。

 

また、詳細な内容については各リンクに記載しており、本記事では要約した飼育方法を記載しています。

 

病気の個体の場合は以下を参考に治療をしてください。

 

また、分布地気候もまとめており、飼育環境の温度や湿度の参考にしています。

 

 

なお、僕は1年以上経過した個体しか飼育したことがありませんので、ベビーの飼育にはこの方法では不十分であると思います。

 

また、飼育環境の違いも個体差もいろいろあっての飼育であると思いますので、状況にあわせて情報の取捨選択が必要です。

 

安全で健康にインドホシガメを飼育するため、一飼育者がまとめた飼育方法についての意見として参考にしてください。

 

飼うための心構え

 

我が家では一部屋インドホシガメ専用に使用して、室内に温室を設置しての飼育ですのでケージ飼育とは大きく異なる点があります。

 

▼我が家の飼育設備平面図

参考として、我が家のインドホシガメ飼育環境は下記のリンクにまとめています。

 

ここでは、出来る限り一般的な設備やスペースを考えたケージ飼育について記載しますが、それでも人によってはなかなか難しい要求環境となるかもしれません。

 

僕が初めて飼育したリクガメがインドホシガメで、非常に苦労した経験からこれから飼育したいと考える人にはまず、どれくらい労力がかかるのかを知ってもらったうえで飼育するかを検討していただきたいと思います。

 

 

将来的に成長して大きくなること、飼育設備の増強など非常に飼育に労力がかかる種であることを考えると「飼わない選択」もまた重要であると思いますので、どうしようか迷っている人の決断の手助けになれば幸いです。

 

▼インドホシガメの寝顔

寝顔や歩いている姿はとってもかわいいですが覚悟して飼わないと不幸な結果になってしまう可能性があります。

 

リクガメの入門種で飼育スキルを高めてからインドホシガメ飼育に挑戦するのも良い方法です。

 

 

インドホシガメの要求する温湿度

 

インドホシガメは高温多湿で飼育するのが基本で日本の夏のような蒸し暑い環境を好みます。

 

しかし、あまりに高温(空間温度40℃近く)となってしまった場合は簡単に死亡することはありませんが動きが緩慢になり、休んでいることが多くなります。

 

高温に対しては非常に耐性の高い種です。

 

ですが、湿度は温度と切り分けて考えるべきであり、低湿度であれば脱水症状になる可能性もありますので、湿度管理も合わせて考えることが重要になります。

 

 

一番活発に活動する温度は28~32℃のあいだで目標とする空間温度はこの程度とし、バスキングライトか直射日光でさらに温度が上がり40℃程度のホットスポットとなる場所を用意してやることが必要です。

 

紫外線については、直射日光を当てられない場合は紫外線ライトを点灯します。

 

我が家では夜は25℃程度の室温をターゲットとして代謝が上がりすぎないようにしつつ、湿度70%程度を維持してあまり体に負荷をかけないようにしています。

 

ですが、病気の個体の場合は夜間も35℃程度の空間温度を維持して代謝を上げることができる集中治療室を用意すると安全に治療ができます。

 

 

更に、我が家では夜間用のホットスポットを用意しており、いつでも望む温度に移動できるように温度勾配を作っています。

 

夜間用のホットスポットはパネルヒーターや暖突、ひよこ電球、セラミックヒーター、温室用パネルヒーターなどを使用しています。

 

 

また、夏の間は非常に高いためあまり気にしなくても良い湿度ですが、冬はもちろん春や秋でも結構下がる日があるため注意が必要です。

 

温度だけ気にして加温している場合、湿度は相対的に下がってしまうので、加湿も忘れずに行う必要があります。

 

湿度と温度が低下した場合、鼻水の症状が出る場合があります。この場合も治療が必要です。

 

 

インドホシガメ含むリクガメ飼育では湿度管理は温度管理よりも重要で飼育のキモであると僕は考えています。

 

 

鼻水をだして鼻提灯を作っている姿は可愛く映りますが病気にかかっています。

 

すぐに環境の改善と治療をしてください。

 

このような高温多湿の環境を要求することから、通気性は無視したケージで飼育するのが一番安全な方法となります。

 

(通気性はあるに越したことはないが、ケージ飼育では難しい)

 

維持する湿度は60%以上を目安にし、70%程度をキープすることを目標とした構成ができると安心です。

 

健康でかつ1歳以上の個体であれば、一時的に(1日程度)湿度が下がることはあってもなんとかな耐えてくれますが、かなり危険であるため、毎日飼育環境のチェックが必要です。

 

なお、低温低湿は体調がよい個体でも鼻水にすぐに繋がります。

 

危険ですので低温低湿であるとわかればすぐに飼育環境の改善を行って対策をして下さい。

 

飼育環境の状態を確認しつつ、ケージの半分程度は床材が湿っている環境を維持するのが湿度管理としては簡単です。

 

また、調湿機能を考えた場合、インドホシガメの飼育に適しているケージは木製であり、ベストは耐湿性のある材(杉、ヒノキ、ブナ等針葉樹系)で作成されたものであると考えます。

 

床材は保湿性の高いヤシガラが良いです。

 

温湿度の管理はインドホシガメ飼育で一番難しく、それでいて一番大切なことです。

 

健康に育てるためには外気温がいくら寒くても絶対に20℃は切らないように維持してください。

 

我が家では20℃まで下がる日を1日は耐えた実績がありますが、かなりあせって加温と保温対策をして翌日には25℃を維持できるように対策しました。

 

安心して飼育するためには最低でも25℃以上をキープできるようにしておく必要があると考えます。

 

理想のケージ

 

ケージサイズは出来る限りの大きいものを選択してください!

 

インドホシガメを含むリクガメはかなりの運動をしますので、十分に歩き回れる広さを確保する必要があります。

 

1歳以下のベビーや体調を崩している個体であれば60cm水槽サイズのような狭いサイズで確実な温湿度管理を維持することに注力するのも良いかとは思いますが、健康な個体であれば120cm×45cm程度の床面積はインドホシガメ飼育に必須です。

 

上記床面積があれば♂の終生飼育は可能であると思いますが、♀にはちょっと狭く感じます。

 

順調に成長すれば、♀は4歳程度で甲長20cm程度になりますので、120cmサイズであれば横60cm程度は欲しいところです。

 

それだけの広さを用意してやるとかなり歩き回り、運動不足を解消できると思います。

 

運動不足は便秘や結石につながってしまいます。

 

 

また、十分に運動できている個体は成長が早く、病気にも強いと実感しており、リクガメ飼育には歩き回れる環境の確保も重要な要素であると考えています。

 

僕はインドホシガメ飼育の楽しみのひとつに歩き回る姿の観察があると考えています。

 

休んでいる姿も可愛いですが、元気よく歩き回ってなにかを一生懸命に探し回っているかのように歩き回る姿にはかなり癒されます。

 

また、冬場にむけてはケージを断熱して、内部温度を安定して維持できるようにするのも重要な要素です。

 

 

断熱をしっかりと考えて設備を構成していると温度を維持するために必要な電気代がかなり違いますし、何より外気温に飼育環境の温度が大きく左右されなくなります。

 

外気との断熱がしっかりとしていないと急に来た寒波に対応できなかったり、保温器具の故障によって急な温度低下を引き起こしたりと飼育が安定しません。

 

冬場はしっかりと断熱をしたケージで飼育することが安全にインドホシガメ飼育を行うためには必要です。

 

シェルターを設置するか?

 

結論から言うと僕はあってもなくても問題ないと考えています。

 

シェルターを設置したとしても性格によっては使わない個体もいます。

 

我が家ではシェルターに登ることを頑張る変わり者もおり、本来の使い方でない運動器具に活用しています。

 

▼インドホシガメの岩登り

初期のストレス削減のためにお迎え時にはあっても良いとは思いますが、設置するかどうかは飼育者の好みで良いと思います。

 

多頭飼育

 

インドホシガメは温厚で多頭飼育はほぼ問題なくできますが、やはり♂には注意が必要です。

 

♀の複数頭は全く問題ありませんが、♂の場合は他の個体に威嚇することがあります。

 

特に♂2頭の場合は相性が大丈夫か注意深く確認する必要がありますし、推奨はできません。

 

♂とあわせる場合は複数頭の♀が一番安定します。

 

我が家では♂1頭と♀2頭の多頭飼育を2グループ維持できています

 

まとめ

長々と僕がインドホシガメを飼育してきて重要なポイントだと感じた事を記載しましたが、一番のキモは温湿度管理です!

 

以下、要点まとめです

  • 安全な飼育は温度28~32℃、湿度70%キープを目標に!
  • 最低温室度は温度25℃、湿度60%
  • 上記を下回ったらすぐに対策を!
  • ケージは120cm×45cm以上が必要
  • ♀成体の場合はもう一回り大きく!
  • シェルターはあってもなくても大丈夫!
  • 多頭飼育飼育は可能だが♂には注意が必要

現状ではインドホシガメ飼育はこれだけの条件を揃える必要があると考えています。

 

なかなか設備費用や電気代がかかる生き物です。

 

 

飼育しているのは好きだからであり、軽い気持ちでは飼えない種であると感じています。

 

それでも、同じ気持ちで「飼いたい!」と思う人のためにも我が家から国内CB個体を出したいものです!

2019年5月25日(土)リクガメ飼育者交流会開催します

リクガメ会5月25日開催 案内 【飼育者交流】

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【インドホシリンク】

1.インドホシガメとの出会い

1.1出会い

1.2心構え

2.生態情報

  2.1 現地気候情報

2.2 生態まとめ

2.3 しぐさ

2.4 個体ごとのクセ

3. 温室度

3.1 適温

3.1.1 四季

3.1.2 病気時

3.2 自宅環境

3.2.1 断熱設計

3.2.2 マンション

3.2.3 冬装備

3.3 材料

3.4

4 ケージサイズ

  4.1 理想環境

4.2 自宅環境

5 病気

  5.1 鼻水

  5.2 中耳炎

  5.3 脱水

5.4便秘・結石

6 繁殖

7 ベビー

8 毎月の飼育状況

  8.1 2018年8月

  8.2 2018年9月

  8.3 2018年10月

kamesaki

インドホシガメ飼ってます🐢 カメラもやってます📷 プログラムやDIYとかいろいろやります 超趣味人な生活を楽しむ人生を目指して日々精進!

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7件のフィードバック

  1. ナイン より:

    はじめまして、ナインと申します。
    うちに3匹インドホシガメが居るのですが、そのうちの1匹メスのワイルドの子が成長不良で困っています。飼育環境は、上で書いてある通りになっています。何かスイッチが入る方法があったらアドバイスをいただきたいです。

    • kamesaki より:

      ナインさんこんにちは!
      我が家でもワイルドと思われる個体は成長がゆっくりですね。
      体重が増えるときは一気に増えますがその後はかなりの期間停滞続きです。

      我が家では今、昼間は直射日光に当てて、屋内ですが2㎡くらいの広い面積を確保して歩かせています。
      この季節ですので通気性もいい環境でほぼ放牧状態となっていますがいい感じに成長スイッチが入ってきています。

      せっかくの夏ですのでベランダやあれば庭で放牧してみたらいかがでしょうか?
      まだ通気性と体調の関係は十分に検討する材料がとれていませんが、我が家では今のところ体調を上げる効果がうっすら見えております。
      また、かなりの時間日光浴をしているので、直射日光も効果があるかと思います。

      確信をもって「これ」といったものを私もまだ見つけられていませんが、ご参考になれば幸いです。

      • ナイン より:

        こんばんは!
        アドバイスありがとうございます!
        屋内で直射日光はいいですね!明日から、ベランダに出してあげようと思います。やっぱライトより太陽光ですね!夏の間に少しでも、大きくなってもらいたいですね。

        僕も国内CB目指しているので、これからもよろしくお願します!

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