飼いやすい水棲カメ -チズガメ-
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インドホシガメ以外にも我が家ではカメを飼育しています。
僕がインドホシガメの次に力を入れているカメはキマダラチズガメとクロコブチズガメを中心としたチズガメ属です。
チズガメ属
ヌマガメ科チズガメ属は北アメリカおよびカナダ南部に分布する水棲カメであり、甲羅に地図の等高線のような模様があることからその名がつけられています。
ぱっと見の見た目はギザギザの縁甲板や隆起のある椎甲板は怪獣を思わせるようなかっこいいカメです。
大きな手足のヒレを使って泳ぐ様は優雅で、かなりの遊泳力があります。
我が家で飼育している種はチズガメ属の中でも小型の種であり、非常に飼育が簡単です。
特に、♂は♀に比べて非常に小さく、クロコブチズガメでは成体でも甲長8㎝ほどしかありません。
(♀は15㎝ほど)
また、自然下では主に昆虫を食しているため、配合飼料以外にも昆虫への食いつきが抜群です。
水棲傾向が非常に強く、水深を深くとって飼育しているとほとんどの時間は水中で泳いでいますが、日光浴も好み、昼間にはバスキングスポットで温まっている姿が観察できます。
そのようなチズガメ属ですが、全種がワシントン条約附議書Ⅲで保護されており、アメリカ等生息地からの輸出が規制されていることもあって、国内で流通している個体は国内繁殖個体が主で一部ドイツなど外国において繁殖された個体が販売されている例もあります。
顔は同じヌマガメ科のアカミミガメ(ミドリガメ)に似ておりますが、気性はかなり温厚で簡単に多頭飼育が可能です。
こんなに魅力的なのになぜかあんまり人気がなく、マイナー扱いのチズガメ属ですがあまり大きくならない種が多く日本の住環境にあった水棲カメだと思います。
キマダラチズガメ(Graptemys flavimaculata)
キマダラチズガメはこのようにきれいな模様と黄色からクリーム色のブロッチがあり非常に飼育していて楽しい種です。
元気よく泳ぎ回るので大きな水槽で水深を取って飼うと優雅に泳いでその美しい姿を際立出せてくれます。
クロコブチズガメ(Graptemys nigrinoda)
チズガメ属のカメはメス♀が大きいのに対してオス♂は二回りほど小さいです。
これの写真はクロコブチズガメのアダルトペアです。
ペアで飼うと♂の必死なアピールがまたかわいいです。
よく♂が♀の前で求愛行動をとっている姿が観察できますが、暖かく活発に動ける環境では大きさで勝る♀にはかなわず、よくはたかれて無視される姿も観察できます。
こんなチズガメたちの魅力をわかってくれる人が増えるよう、このカメたちについても伝えていこうと思います!